Column コラム

関節のお話 

今日は身体の大事な「関節」について書いてみます。

関節がガチガチになってカラダが硬くなっていませんか?
ガチガチ、その理由のひとつは、使わないこと(-_-;)

人間のカラダは「不要」と判断すると、すぐに退化するように出来ています。
なんで?
その方が、エネルギーを無駄に使わなくて済むからです。

「この動きはこれくらいしか関節を使わなくていいんだ」と脳が判断したら、その関節を動かすための筋肉はみるみる硬くなります。
関節の動きを滑らかにする滑液の分泌も少なくなり、関節はどんどん硬くなります。

逆に、日頃から使うことが多く、よく動かしていれば筋肉は柔らかく、滑液の分泌も活発になり、柔らかい関節をキープ出来ます。

普通に日常生活をしていれば、関節も動かせているのでは?と思いますよね~
残念ながら「正しい使い方」で関節を動かしている人はほとんどいません( ノД`)シクシク…

たとえば振り向くとき首だけを動かしている
高いところにあるモノを取る時は肩だけを使って腕を上げている

ブッブー(-_-;)
これらは間違った関節の使い方です。
もちろんこのやり方で動かすことは出来ます。
でも、本来使うべき関節が使えてないので、他の場所に負担がかかってしまうのです。
腕を上げる時に肩だけ動かしていると肩こりや四十肩、五十肩、下手すると肩の脱臼にもつながります。

こんな動かし方をしていると「この動きはこのくらいしか関節を使わないんだ」と脳が勝手に判断し、本来使わなければいけない関節のガチガチ度が進行します。



関節の中で動作を作る関節は、その役割から「モビリティ関節」「スタビリティ関節」の2種類に分類されます。

モビリティ関節は可動域という意味で、動かす役割を持つ関節です。前後左右やぐるぐる回すなど大きく動かせるのが特徴で、
足首、股関節、背骨の胸椎、肩関節などです。

スタビリティ関節は安定性という意味で、安定させておきたい関節です。
動く方向や幅に制限があるのが特徴で
膝関節、頸椎、腰椎、肘関節、股関節などです。
股関節は両方の役割を担っている重要な関節です。

そしてこの2つは交互になるように構成されています。
この2種類の関節の動きによって、私たちはあらゆる動作が出来ています。

どちらの関節も加齢とともにガチガチになりますが、特にガチガチになりやすいのが動く関節「モビリティ関節」です。

大きく動くのが得意な関節だけに、使わなければどんどんガチガチになります。
ガチガチになると、動かせる範囲が制限されるのでカラダを思うように動かせなくなります。

よくいうカラダが硬い!!とは
この動く関節、モビリティ関節がガチガチになっている状態です。
特にカラダの中心にある股関節と胸椎は要注意!
ガチガチになると、あらゆる動作が間違った動きになり、カラダのあちこち痛みや不調が現れるようになります。

「ガチガチ股関節は寝たきりにつながる」
カラダを動かす役割を持つモビリティ関節がガチガチになると安定しておきたいスタビリティ関節が必要以上に頑張らざる得なくなり負担がかかり、痛みにつながります。
最悪の場合は、関節そのものが変形してしまうこともあります。

椎間板ヘルニアの症状が頸椎や腰椎に現れるのは、頸椎や腰椎がスタビリティ関節だからです。
例えば、モビリティ関節である股関節がガチガチになると、スタビリティ関節の膝関節が悲鳴をあげます。
股関節は、球状の骨の先端が骨盤にスッポリとはまるような形をしています。
先端が球状なので、前後左右だけでなく、左右に回るなど自在に動ける関節です。

股関節のガチガチ度が進行し可動域が狭くなるとどうなるでしょう?
例えば、右足から階段を上るとすると、股関節が正しく使えていれば、骨盤が右足の方に回るので、スムーズに右足がでます。
膝は、階段に対し正面を向いた状態なので、膝には負担はかかりません。

しかし、股関節がガチガチだと骨盤をうまく回すことが出来ません。
その状態で足を前に出そうとすると、膝は内側にねじりやすくなります。

本来、曲げる、伸ばすだけが役割の膝関節をねじって使えば、負担がかかります。
何度も繰り返せば、当然ながら痛めます(-_-;)

股関節を柔らかく動かすことが出来れば、膝に負担がかかることはありません。
膝を痛めるのは、膝関節そのものの劣化や
膝関節を動かす筋肉や靭帯などの問題がありますが、股関節のガチガチも大きな原因のひとつです。

ガチガチの股関節は、膝だけでなく、歩幅が狭くなり、足も上がらなくなります。
街中で高齢者が小さな歩幅で歩いているのは、この状態になっているからです。

股関節を動かす太ももや殿筋も使わないと衰えていきます。
平らなところでつまづいたり、イスから転倒してしまう人も多いです。
ガチガチの股関節を放置することは、将来寝たきりのリスクを高めてしまいます。

姿勢の改善が重要です!!
背骨・股関節・胸椎・肩・首などの関節は加齢とともにだんだんと硬くなる。
関節が硬くなると、筋肉が硬くなり、本来のように動かせないため姿勢が歪む。
歪んだ悪い姿勢のままカラダを動かすとカラダの別の部位に余計な負担がかかる。
これが、腰痛・膝痛・股関節痛・肩こりなどにつながり、カラダの内側も歪み、便秘・血流の低下・むくみ・冷え・肥満・疲れやすいなどの不調の原因になります。
又歪んだ姿勢は、血液、脳脊髄液、リンパ液などの流れが悪くなり脳疲労の原因にもなります。

ココロ音では、脳疲労快復ケアと併せて姿勢改善ストレッチも取り入れた施術を行っております。
10年後の未来の自分の姿を想像してみてください。
今これからの意識が10年後のカラダをつくっていきます。
整った姿勢でハツラツと歩く自分の姿をイメージしながらコツコツあきらめない。

ココロ音では、まず一番に誰にでも出来る事としてラジオ体操をすすめています。
もちろん真面目にしっかりカラダを動かすことです(^_-)-☆