Column コラム

無縁社会  

ふっと思い出して昔書いていたブログにアクセスしてみた。
もう10年以上も前で、すっかり忘れていた。
読み返しながら、あ~あのころはこんな事を考えて過ごしていたんだと妙に懐かしく自分の若い時を愛おしく懐かしんだ。
これはその時のブログの記事から無縁社会について書いたものです。
このテーマはブログを書いた10年前より、もっと大きな問題になっていると感じています。



~~~~12年前に書いたブログから抜粋~~~~

先日NHKで無縁社会をテーマにした議論が交わされていた。
人と人との関わりを無くして孤独な生き方をしている人が世の中に溢れている。
それでも、まだ生きている事に望みをもって強く生きていられればいいが、孤独な自殺者も多い。
それは、高齢者に限らず、若者までもが幅広い年齢層で増えている。

いったいどうしてこんな世の中になっちゃったんだろう。
世の中に物が溢れ、お金さえ出せば何でもが満たされるようになった。
人と関わらなくても、子供たちはゲームやパソコンが相手してくれるようになった。

私はいつも、人は人と繋がってるから生きていけると感じている。
人と関わっているからこそ、明日が未知のもので楽しくもあり、又悲しく辛いことも多い。
だから生きている価値がある。

議論されているなかで気になる言葉があった。
『支えられているか』『有用感』
確かに人はそんなに強い生き物ではないから、辛いとき寂しいとき迷っている時、誰かに支えてもらいたい。一緒に考えてくれる存在が欲しい。
それから、有用感…誰かに必要とされていたい。生きている価値を感じていたい。生きていていいんだと思いたい。

考えれば考える程、深い問題のような気がした。
もちろん社会環境を整えることは大事なことかもしれないが、もっともっと深い問題があると思う。
人と人が繋がっていくためにはどうしたらいい?
昔にタイムスリップするわけにはいかないが、人の命、生きること、誰でも一人では生きていけないこと、自分以外の存在を大切に思う心、こんなあたりまえの事を小さい時から家庭で学校で社会で伝えていくことじゃないのかな…。

ただ私に何ができるんだろうって…そんな事を考えていました。